書評「自分を強くする」(横山信弘著 フォレスト出版2018.10.17初版)

masaです。ビジネス書の書評は初めてとなります。「自分を強くする」(横山信弘著 フォレスト出版2018.10.17初版)

本書の構成

本書の構成は、ビジネス書としてはオーソドックなものとなっています。

はじめに

目次

第1章 「強い人」の新定義 60頁

第2章 インテリジェンスで武装する 約60頁

第3章 DO SOMETHIN NEW 約90頁

第4章 過去のしがらみを解放する

おわりに

第3章に最も多く頁数を割いています。目次で、第3章だけでなんと3頁!

第3章にコンテンツがてんこ盛り。

著者について

著者の横山信弘氏は、”絶対達成”を標榜する経営コンサルタント。

本書に何度も登場しますが、全国600名の社長をネット中継で

つなぐモンスター朝会「絶対達成社長の会」を主宰者でもあります。

masaは、何年か前に、著者の代表作の一つとも言える、

「絶対達成マインド」(ダイヤモンド社 2012年初版)を読んでいます。

本書にも、上記著作に紹介されている概念が一部登場してきます。

 

「はじめに」と第1章が鍵

「はじめに」P001の冒頭を引用します。

不安や恐怖に動じず、冷静さを保てる人

失敗やリスクに動じず、チャレンジ精神が旺盛な人

困難や負担に動じず、解決策を粛々と考えられる人

周囲の声に動じず、自分なりの考えが持てる人

最初にこれを読んで、

風雪にビクともしない岩盤

をイメージしました。さらにP006には「強さ」の定義があります。

変化に動じない、心の堅牢さ

当初のイメージどおりかと思いながら、第1章を読みます。

第1章では、冒頭で時代の変化が述べられています。

強みは環境の変化によってすぐに陳腐化し、時にはそれが足かせに

転じて「弱み」となりかねない

・・・

過去に正解だったものが正解でなくなっていく時代

(p29)

引き続き、次のように見出しが続き

「強み」は環境で変わり、「強さ」は半永久的 (p030)

弱い人が気づいていない「変わらないリスク」(p032)

「変わる」リスクをとるか、「変わらないリスク」をとるか(p033)

p035で衝撃の見出しが来ます

人生に目標なんていらない-「登山」ではなく「川下り」で考える

 

へっ?どゆこと?

普通、目標を持て!と言うんじゃないの?

著者は、激変の環境下にあっては、従来の

”山登りの技術-逆算思考アプローチ”

ではなく、

”川下りの技術-順算思考アプローチ”

の必要性を説いています(p36-37)

これが本書の肝となるコンセプトと読みました。

もちろん、文脈的には

環境変化が緩やかで、

ブレない目標を持つことが有効な時代には

”山登り~”で良かった。

しかし、今日の激変環境下では、

固定目標を持たず、環境変化に柔軟に対処

していく、順算アプローチをしていないと

危険だと言うことになります。

変化に合わせる柔軟さ、川下りの技術、すなわち強さです。(p038)

さて、ここまで読み進めてきて、疑問が生じました。

「はじめに」を読んで感じた

風雪にビクともしない岩盤

のイメージと、

環境変化に柔軟に対処する

のイメージと

真逆じゃね?

・・・

混乱しました。

強さとは、硬さのか柔らかさなのか?

硬い =>柔らかい

筋肉の力と柔軟性という2つの要素を取り出してみる。

縦軸に筋力、横軸に柔軟性を取る。

Ⅰ 硬いが筋力が大きい

Ⅱ 硬くて筋力がない小さい

Ⅲ 柔らかいが筋力が小さい

Ⅳ 柔らかくて筋力が大きい

本書のタイトルが「強くする」なので

筋力が大きい vs.筋力が小さい

をイメージしがちだが、

硬い vs. 柔らかい

を中心にイメージしたほうがいいように

思いました。

びくともしない岩盤よりは

風にしなる竹

をイメージする。

 

キャリア・アンカー論 vs.プランドハプンスタンス論

では、前者の目標固定型よりも、後者の

偶発性に沿った生き方が推奨されていること(p042)

さらには

「変化耐性」(p060)

という概念を理解しやすくもなりました。

”耐性”とは、

適応力と抵抗力の2つの定義があるらしいですが、

masaは、後者の抵抗力を最初にイメージしてしまった

ために、ここでも混乱したのです。

適応力でイメージすると、しなる竹のイメージに近いかと。

「変化耐性」は、本書の第3章に何度も出てくる概念

ですので、真逆にとらえたままだと理解が遠のきます。

まとめ

第1章を繰り返し読む。これにつきます。

その後から第2章を興味あるところから読む。

「はじめに」に戻りますが

第3章が中級編、第4章が上級編と述べられています。

2章が中級編、3章以降は上級編と感じます。

科学的概念やノウハウが多く登場します。

先の「変化耐性」に象徴されるように、

ひとつひとつが結構、初心者にはとっつきにくいかと。

文書は平易に書かれているとは思いますが、

全般的には中級者以上と思いました。

ABOUTこの記事をかいた人

1965年生まれ 会計士試験に5回挑戦後、会計事務所に就職、現在は一般企業の経理職を20年と経理一筋に生きてきた、さすらいの会計人(びと)。 会計で社会の未来を変えることを信じている。 内向的な性格を損だと思って生きてきたが、今では独自の世界観を築くことができた(と自分では思っている)のはひたすら自己に向き合ってきたからだと確信している。 音楽は高校時代から聞き始めたモダンジャズ一筋、手塚治虫の漫画やスティーブ・マクイーン、最近はダニエル・クレイグに憧れている。