masaです。長年の経理経験で得たものを言語化しています。業種や規模の大小を問わず、企業は、記帳~決算~申告納付の義務があります。決算については、企業によっては何もしなくてよい可能性もゼロではないし、現実に小規模の企業では、大企業が当たり前に行っている決算整理を一部省略しているケースもあるようです。
経理部門も、総務などの機能と一体化していたり、そもそも事務部門がなかったりすることもあるでしょう。
ここでは、ある程度規模の大きな企業で、経理部門が存在している企業を想定します。
専任の経理部長がいる場合に限定するものではありません。管理部長(人事総務経理を統括)の配下に経理事務担当が数名いるケースを含みます。
3名以上のチームで経理を行う場合を想定します。
チームを束ねる役割が1名かならず必要となります。全員が並列では成り立ちません。
経理部長(課長)1名 マネジメント+プレイヤー
経理部(課)員2名
部員2名の業務の棲み分けなどは部長が行います。各部員に1名ずす副担当者(派遣)がつく場合もあるでしょう。この体制で、部長が年12回の月次決算と年1回(上場なら4回)の本決算を指揮します。
「決算は税理士事務所にお願いしています」という場合は、税理士事務所に基礎データ提出のとりまとめ役+進捗管理役と置き換える。
①日程・進捗管理:期限を守る、納期品質の確保
②分担管理:重複・お見合いの防止、スキル共有、部員の動機づけ
③他部署、取引先との調整:情報入手の経路・品質確保
これって、住宅建築工事に例えると、工務店のやっている「施行管理」に近いと思うんです。
「経理部長」というと何やるのかイメージわきませんが、工務店ならイメージしやすいのではないでしょうか?
資材調達:③ 決算処理するための基礎データ
大工のマネジメント:② 業務割り振り、教育指導
工程管理:① 日程調整
ぴったり当てはまります
住宅建築で必要な「設計図を作る」に相当する仕事もありますが、今回は省きます。
工務店の行う「施行管理」とは、設計士の図面を元に施工図を起こし、調達した大工に設計者の意図を伝え、指揮し、納期までに住宅を完成させる
経理部長は、他部署等から適時適切に会計の 基礎となる情報を入手し、部員を指揮指導しながら、期限内に決算処理を終えること
参考サイト
http://cocochi-yoku.net/column/?p=4