鬼経理百の掟 其之拾「1度あることは2度あると思え」

masaです。長年の経理実務経験で得た教訓や知見を思いつくままに書き連ねてます。

過去に交通事故を3回起こしました。人身事故で2度、自動車対自動車で1度。1度目の人身事故を起こした後、運送業の管理者の人に言われたのが、
「初回(ゼロの人の1回目)よりも2度目を起こす率の方が高い」
その通りになりました。2度も人身事故を起こしても、運転を辞めず、三度目で自分の車が廃車に追い込まれて、やっと目が覚めました。

三度目は、相手の過失割合が多いため、被害者側ではあったのですが、この三度目の後、優先道路を走っていても、見通し悪い交差点でも一時停止するようになりました。他人の運転する自動車に乗っていて、見通し悪い交差点で一時停止しないと不安になります。

バックオフィスの業務で、ミスは頻繁に起きています。厳密に統計をとっていませんが、経験的に同じ類のミスが何度も発生しているように感じます。また、ミスのレベルも、不可抗力とはとても言い難い、低レベルのものも多いですね。

「どこ見てんのよ!」と絶叫したくなるような転記ミスや、連携漏れ、忘れなどによる他部署の後始末を長年の経理経験で散々してきました。

経理部員がミスしないという認識は確実に誤りです。masa自身ももミスします。同僚のミスをmasaが見逃したことも幾度もあります。

金融庁に提出する開示資料で、転記ミスを見逃したまま提出してしまい、訂正報告書を提出したこともありました。特に罰金言い渡されるレベルではなく軽微なミスでありましたが、とても気まずい思いをしたことを昨日のことのように思い出します。

人間である以上、ミスは無くせない。どこまで「正しさ」へのモラルを持ち続けられるか? 

AIに業務の一部を譲り渡したとしても、人間の注意力が無くなっていいことにはならない。

ABOUTこの記事をかいた人

1965年生まれ 会計士試験に5回挑戦後、会計事務所に就職、現在は一般企業の経理職を20年と経理一筋に生きてきた、さすらいの会計人(びと)。 会計で社会の未来を変えることを信じている。 内向的な性格を損だと思って生きてきたが、今では独自の世界観を築くことができた(と自分では思っている)のはひたすら自己に向き合ってきたからだと確信している。 音楽は高校時代から聞き始めたモダンジャズ一筋、手塚治虫の漫画やスティーブ・マクイーン、最近はダニエル・クレイグに憧れている。