masaです。今回は、検算の重要性について。
電卓は今後も必要です
masaのキャリア初期にはまだexcelがなく、電卓が最速の計算機でした。以前の職場の上司(会計士)から言われていたことです。
「検算は三度行え」
三回というのに科学的根拠はないでしょう。ちなみに、この上司は算盤が得意で、算盤・電卓を併用していました。暗算もできるのですが、あえて電卓も使う。
masaは、会計士受験時代に電卓の練習をしました。(左手でブラインドタッチ)暗算はさほど得意ではないけど、電卓がそれなりに速いのであまり検算を苦に思ったことがない。
もちろん、打鍵ミスはします(わりとしょっちゅう)。足したり引いたりが混ざっていると数字は正しくでも+ - を誤ることがある。桁が少なくても件数が多ければ単純に足し算を続けるだけでも一発で正答し続けるのはムリ。
1度目と2度目で答えが違ったとき、1度目がただしい可能性があります、よって3度目が必要となる。仮に1度目と2度目が同じ答えになったとしても三度目を叩くことを習慣づけましょう。
桁数が多かったり、足す(引く)回数が多ければ打鍵の時間がかかること、慣れないキー操作自体でストレスがたまりますよね?入力すれば合計は自動化されていると判っている場合はあえて電卓しなくてもいいでしょう。
microsoft excelに代表される表計算アプリケーションを利用し、検算しないですむような工夫はもちろん必要。
簿記検定や会計士などの資格試験の受験ではお勧めすることもありますが、それ以外では電卓の練習は不要と思います。エクセルのスキルupに費やすほうが有益かと。masaも最近では、ガチで電卓を早打ちする機会がなく、右手でゆっくりやってます。
会計監査のスタッフも例外なく電卓を使用しています。彼らは相応のExcelスキルを有していますが、紙の資料を入手したとき、そこに書かれた数値の合計を検証するのに、やはり電卓を重宝しているとのこと。
どのソフトを使ったか?より、誰がそのソフトを使ったのか?が大事
さて、ホラー話をひとつご紹介します。
エクセルで集計されたと思しき資料。9桁前後の数値が縦に6つ並んだ表。最終行のセルには、おそらくはsum関数が入っているのだろうと思われる。
3人分の担当印が押されており、作成者以外に2名がチェックしている状態でmasaに回ってきた。
masaは反射的に左手を電卓の上におき、紙を眺めます。9桁の暗算はムリだが、電卓で検算は十分に可能。
おもむろに電卓で横線の上の数値を足し算しました。最終行の数値と明らかに異なる値のため、両者を差し引きしメモ。もう一度足し算し、やはり不一致なので両者を差引すると。差額が1回目とまったく同じ。三度目をしようとしたとき、差額が横線の真上、集計の最下端の値とピッタリ一致なのに気づく。
sum関数の集計範囲が5番目の値のセルまで届いていない!
おそらく、集計後にあとから慌てて合計セルのすぐ上に1項目挿入したと思われる。挿入するなら先頭と末尾の間にしないと範囲漏れします。
当の作成者はそのことを知らない、それ自体もホラーであるが、ダブルチェックした2名ともに見逃している。
3人ともエラーにきづかないまま4人目のmasaに回ってきた。寒すぎる・・・。
excelで作られた帳票とわかっていても安心できないという事例。
まとめ
・何事にも慎重さが肝心
・excelは万能なアプリだが、完全ではない
・だれがアプリを操作したかで情報の精度が変わる