masaです。本日2回目の投稿です。内容は本日1回めの投稿の続きとなります。3月決算を例にします。4月から2月の11か月分をひっくり返して検証するのは
大変な労力と時間がかかります。なので、月次決算制度を導入し、各月で、その月までの処理を振り返り、不備があったら修正処理をしておく。
そうしておいて迎えた3月は、3月に発生した取引の会計処理を行えばよい
というわけで、通常の取引に関する処理はこの流れで十分です。そう理想どおりには行きませんが。
では、決算整理仕訳の準備はいつすべきか?これが問題です。
多くは3月でいいのでは?と思うわけです。なぜなら、決算整理とは、3月度の月次決算が終わってからが本番なので。
3月決算は、翌4月の上旬に完了しますから、原則として3月中に終わらせることはできません。加えて、基礎データが3月末を過ぎないと確定しないために、その基礎データを受けた決算整理を3月中には固められないものがあります。
1.4月から1月までの不備を検知し修正しておく
2.懸案事項の洗い出しと個々の事項への処理方針固め
3.会計基準・税制改正の確認と、決算整理手続きに反映させる
4.決算日程、分担、手順の確認、ワークシートのメンテ、引継ぎ
5.進行中の2月と次月(3月)の注意(新たな火種を生まないように)
このテンプレートは、経理部門向きに書いていますが、 他部門の業務にも応用できる場合があります。
例 人事部門の給与計算業務
・給与計算の決算整理を年末調整に置き換える
・最終月を12月に置き換える
企業の取引は、よほど小規模でない限りは、量も多く複雑さを増しています。消費税の処理を思い起こしていただくとわかりやすいですが、個々の取引で認識される消費税(売上の場合は顧客から預かった消費税、仕入れの場合は、仕入先に支払った消費税)がもし誤っていたら、その補正に膨大な時間と手間がかかります。
小学校の夏休みの宿題を8月の最後にまとめてやるような訳にはいかないのです。
経理部門の管理者は、2月から決算の準備に入り、できることは3月中に済ませておいた上で、4月の本番に臨む。それでもシステム障害や思わぬトラブルに巻き込まれて予定どおりにいかないこともあります。でも、事前にできていたはずのことを先送りしていたら、数日間で決算処理を完遂できません。
決算を会計事務所にお任せしている企業の方々にはピンとこないかもしれません。自社で決算を行うようになって自律的な主体的な準備の必要性が見えてくるはずです。