「どっちでもいい」「お任せします」と言いがちですね。
経理業務に限らずですが、「どっちでもいい」は排除し、選択肢が何個のときでも、かならず1つに絞りましょう。
実は、「どっちでもいい」わけじゃないことが多々あります。
・前提条件によって方法が異なる場合
前提条件Aの場合、aの方法を選択する
前提条件Bの場合、bの方法を選択する
これは、「どっちもでいい」と言ってはダメなパターン。 ですが、前提条件が抽象的などで、A Bどっちを選択するか決めきれないケースがあります
前提条件の判別が正しくても、
前提A→方法b 前提B→方法a
と誤った組み合わせで認識されていたら台無し。
・同一事象に対し、許容度が異なる場合
Aの事象に対し、原則として手続aを適用する
Aの事象に対し、例外として手続aによらずともよい。
本来は、a一択なのだが、類似の方法を聞いたか思いついたかして、aと別の方法を同一の土俵に載せて尋ねてきた
場合です。
会計税務ではよく出てきます。
原則手続きaは、本来は常に適用されるべきものです。
ところが、実務上、それを貫くことは煩雑な場合に、例外として、本来の方法を適用しなくても許されることがあります。
もし、同一の前提条件、事象に対し、
完全に優劣がつけられない2つの選択肢があったときは、どうするべきでしょうか?
まず、本当に優劣つけられないのかを自問することから 始めましょう。
仮に2つの方法並列であっても、どうにかこうにか優劣の理由を考えて、1つに絞るべきです。
取引先マスタの取引先名の登録方法で ありがちなことです。
・全角か半角か、大文字か小文字か
・「株式会社」か(株)か
「好きにして!」と叫ぶのは簡単です。
決めておかないと、リストをEXCELにダウンロードして 検索したり集計したりするときに面倒な思いをします。
どっちでもいいことほど、どっちかに決めておくことが重要だってりする。
「どっちでもいいです」が口癖の人は、実は「どうでもいい」と思っている。意識のレベルを高めるために、自分ならどっちを選ぶのか、その理由はなにかを考える習慣づけが大事。仮にそれが正解でなかったとしても、他人に全部決めてもらう人生から抜けられなくなる。