鬼経理百の掟 其之弐拾六「おせっかいな年長者を大切にしよう」

masaです。本日2本目の記事となります。今日の経理部門が置かれている状況を大きく4つ挙げてみます。

1経営者からの期待の高まり(定型から非定型へ、新たな付加価値の創出)

2電子申告、消費税改正(インボイス)、IFRS導入、重要な会計基準(収益認識)への対応

3ファブレス化(外部委託、自動化)

4ペーパーレス、クラウド、RPA、AI、キャッシュレス

このような状況にある経理部門ですが、社歴の古い会社にもは、年長のシニア経理要員がいます。

役職定年で年上の部下ができる

若い管理者は、リテラシが高いが、上記のような多くの課題に直面する

若い管理者の参謀、知恵袋、ご意見番が必要だが、一定の年齢がきた社員から役職を取り上げ、待遇さげて窓際に押しやってしまうと、やる気をなくし社員としての鮮度が落ちる。

シニア側も、見ちゃいられん!などと思うが、へたに介入して、かえって煙たがられるでも本意ではないので、
我慢して、じっと静観する。

社内に精通、過去の教訓を豊富に持つ、目に見えないスキルを保有

大企業で45歳から戦力外にするような動きがある一方で、若者が小規模ビジネスのスタートupが増えている。

バックオフィスを仕切れる人材が枯渇している。

公認会計士が、監査業務からドロップアウトしてスタートupのバックオフィスを担うような動きがすでに見られる。

経験豊富な中高年が割増退職金をもらってスタートupに転職し、有能な番頭として活躍しはじめる時代が到来するかも。

若手が最新のツールをつかい、ベテランがご意見番

それを反映してか、顧問派遣サービスが増えているようです。

顧問、といっても名誉職ではなく、口だけでなく手を動かしてくれる実行型の顧問がもてはやされる時代が来ているようです。

煙たいけど役に立つご意見番がそばにいたら、捕まえて離さないほうがいいでしょう。

逃してしまったら、次に捕まえるチャンスがいつくるかわかりませんよ。

ABOUTこの記事をかいた人

1965年生まれ 会計士試験に5回挑戦後、会計事務所に就職、現在は一般企業の経理職を20年と経理一筋に生きてきた、さすらいの会計人(びと)。 会計で社会の未来を変えることを信じている。 内向的な性格を損だと思って生きてきたが、今では独自の世界観を築くことができた(と自分では思っている)のはひたすら自己に向き合ってきたからだと確信している。 音楽は高校時代から聞き始めたモダンジャズ一筋、手塚治虫の漫画やスティーブ・マクイーン、最近はダニエル・クレイグに憧れている。